前回の続きです。
ドイツは、1871年に国土が統一され、急速な近代化の途上にあった。
これはだれでも知っていることです。
そして、18世紀末にイギリスで生まれた蒸気機関車に次ぐ新しい乗り物として、馬車にかわる動力源としての内燃機関が注目されていた。
カール・ベンツと10歳年上のG・ダイムラーは、お互いが、それほど離れていない場所で仕事をしていたにもかかわらず、生存中に顔を合わせたことは一度もなかったという。
とはいえ、同じ時代に、同じような背景のもとで、それぞれが最初のガソリン・エンジン自動車を発明していたという事実は、極めて興味深い。
二人の運営する会社が合併してメルセデス・ベンツを作る母体になったのだから。